遺言書は家族への愛と感謝の形

遺言書は家族への愛と感謝の形

医療の分野では日ごろから健康に気を配ることが勧められています。
病気になってしまうと多くの時間やお金がかかるからです。

法律の分野でも同じことが言えます。
何かが起こる前に対策をしておくことはよい結果への近道です。

この点で、終活の一環として遺言書作成が最近勧められています。

現在遺言書は亡くなった方の一割ぐらいが作成されていると言われています。
日本では遺言書を作成することはまだ一般的に行われていないといえます。

しかし、遺言書を作成しないまま亡くなると相続人の間で問題が(遺産額が大きくないとしても)生じる可能性があります。

こうしたことを前もって防ぐために、遺言書を作成することは効果的です。
国もスムーズな相続を後押しするため遺言に関する民法の規定を大きく見直しました。

遺言書としての効力を発揮するには厳格なルールに従って作成する必要があります。
これは亡くなられた遺言者の意思を確実に実現させるために重要なことだからです。

昔のことわざに聡明な人は危険に気付いて身を隠すというものがあります。

死後について考えるのは気が滅入ることです。
しかし、事前に対策するなら残された人生を穏やかに過ごすことができます。
また、残された家族に愛と感謝を伝える最後のそして最高の機会となります。