現場入場を認めない取り扱いにする!?

現場入場を認めない取り扱いにする!?

この言葉は社会保険加入に関する下請指導ガイドラインに何度もでてくる表現です

今後は社会保険未加入者に対して現場に入れないよう厳重な指導がおこなわれます。
いわゆる「偽装一人親方」をあぶりだしていこうという方針です

国交省は平成24年から10年にわたり技能者の処遇改善を進めています。
社会保険加入に関してはかなり改善されてきました。

さらに、令和元年の建設業法規則14条の2の改正では建設工事に従事する者の社会保険加入状況を施工体制台帳に記載することが明記されました。

令和6年から建設業において本格始動する働き方改革と一人親方に関する言及も見逃せません。

令和2年10月に改訂された同じガイドラインから大幅に追加された項目です。
働き方が適切か、十分に確認することが指示されています。

社会保険未加入問題、「偽装一人親方」問題、働き方改革はすべてつながっています

このガイドラインにはCCUS(建設キャリアアップシステム)を活用した確認と施工台帳作成で、作業の簡素化をはかる方針であることも明記されています。

荒治療ですが、本物の技術を持った一人親方が正当に評価されるためには避けては通れない道なのかもしれません。

文責:行政書士 長友紀典