行政書士と司法書士|何が違うのか?

行政書士と司法書士|何が違うのか?

どちらも似たような名前であり、違いがわからないという方に多いかもしれません。どちらも書士という名前がついているので書類作成を代行します。でも、その書類の提出先が大きな違いとなります。

行政書士は国や県、市町村などに提出する書類を担当します。一方で司法書士は裁判所や法務局に提出する書類を担当します。それで、不動産の登記申請など法務局に提出する書類は司法書士しかできません。

行政書士と司法書士は野球の守備ポジションのように重なりあっています。相続などはその例です。相続関係の調査や資料集め、書類作成はどちらも可能な業務です。しかし、そのなかの法務局に提出する不動産名義変更の申請書は司法書士しか作成できません。行政書士が不動産を含む相続書類を作成する場合は司法書士に協力してもらいます。

ちなみにアメリカの場合は多くの士業に分かれるのではなく法律関連業務はすべて弁護士が行ない、イギリスでは法廷弁護士(バリスタ)と事務弁護士(ソリシタ)が行ないます。こうしたことから日本においても、依頼者目線に立ち士業同士が連携して業務を行うことが欠かせません。