建設キャリアアップシステム  今後の展開は?

〇メリットを感じられるツールに改善されていく
〇適正企業評価制度の導入
〇未加入者へのアプローチ強化

登録者数が150万人に達しようとしています。そのような中、CCUSの3か年計画が発表されました。

登録者が技能者の半数に達したことを受け、今後は登録者数を増やすという目標から登録のメリットを拡大していく目標へとシフトしていきます。この制度ができた最終目的は建設業を魅力的な産業にしていくことだからです。

3つの目標 1.経験・技能に応じた処遇改善 2.CCUSを活用した事務作業の効率化・省力化 3.就業履歴の蓄積と能力評価の拡大 といった質の面を向上していくことがうたわれています。

具体的には能力評価の拡大、カードリーダーの無料貸与、安全書類や施工体制台帳の事務作業の合理化などが改善されていくようです。

加えてCCUSを活用し技術者を大切にする適正企業の評価制度の導入が検討されています。
高評価であれば、求人市場でアピールするかっこうの材料となることでしょう。

せっかくお金をかけて登録したものの全く使っていない、カードリーダーがないといった話はよく聞きます。
利用者にとってメリットがなければこれから登録を考えている技能者に訴えかけるものはないでしょう。
様々な確認作業がカード一枚で完結し、実際の給料があがったことが口コミで広がれば自分も作っておいて損はないということになります。

残念ながら、町場戸建業界ではまだ浸透しておらず、大工のCCUS加入率は10パーセント未満となっています。今後は適正な一人親方の確認をCCUSで行うことが検討されており民間事業者や小規模な建築現場に普及させることが課題となっています。